SenMod プロジェクト:
センサーネットワークモデリング方法論

(本プロジェクトは終了しました。)

論理的設計から検証・シミュレーションまでの統合モデリング言語

プロジェクト概要

本プロジェクトでは、センサーネットワークシステムのモデリング、検証、シミュレーションのために、高い表現力を持つ形式的モデリング言語の開発を目指す。従来のプロセス代数においては、例えばセンサーの挙動さえモデル化することは困難である。

センサーは、プロセス代数的に考えれば、環境からデータを(連続的に)受理する入力ポート(チャネル)として考えられる。しかし、センサーネットワークにおいては、並行に動作する複数のノードのセンサー、例えば光センサーは同一のポートとして表現されるが、受理する値は異なる可能性がある(場所が異なれば、光センサーが受け取る光量は異なる)。これは、ブロードキャストメッセージを複数のノードが同時に受理することと似ているが、同時に異なる値を受け取る可能性がある、という点において異なっている。

また、従来のプロセス代数は、一対一の同期通信が基本であったが、センサーネットワークにおいては、ブロードキャスト通信が基礎である。このように、従来のプロセス代数においては表現できない様々な機能を仕様記述することができる形式仕様記述言語と、それに基づいた検証ツールの開発を行う。

主な連携機関・メンバー

国立情報学研究所 : 田口研治(リーダー)、吉岡信和
National University of Singapore : Jin Song, Dong、Jun Sun
Pierre et Marie Curie University of Paris6 : Frederic Peschanski
University of Auckland : Jing Sun

研究紹介シリーズ

【第5回】 論理的設計から検証・シミュレーションまでの統合モデリング言語
    「センサーネットワークモデリング方法論(SenMod)」

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