EnsemSCSプロジェクト: 高信頼ソフトウェア・アンサンブル技術基盤

再利用でより良いソフトウェア・サービス構成を簡単に

プロジェクト概要

近年、情報流出や不正アクセスの危険性など、情報システムのセキュリティは現代社会に多大の影響を及ぼしています。しかし、他の種類の製品やインフラと比べ、情報システムのセキュリティを高める技術は、現状では十分と言えず、セキュアなシステムを開発するための理論に基づいた体系的な方法論を確立することが必要です。

セキュリティ課題の特徴として、考慮すべき範囲が広大である、という点があります。たとえば、潜在的脅威の種類(不正アクセス、ウィルスなど)、守るべき資産(個人データやハードウェア資源など)、および安全性を高める技術(暗号化やアクセス制御など)といった、多くの考慮すべき課題があります。さらに情報システムのセキュリティを高めるには、あり得る全てのセキュリティ脅威を可能な限り抽出し、それらの脅威を確実に防御できるように設計・実装しなければなりません。しかし、現代の複雑なシステムにおいて、全ての考慮すべき課題を列挙し、また脅威を網羅的に抽出し対応することは容易ではありません。

本プロジェクトでは、こうした課題を解決するためのソフトウェア工学技術の確立を目指し、理論的基盤、および、体系的な方法論を研究します。

主な連携機関

早稲田大学 : 鷲崎弘宜(リーダ)、深澤良彰、久保淳人ほか
国立情報学研究所 : 吉岡信和、石川冬樹
Chulalongkorn University : Somjai Boonsiri

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