GRACEセンターメールマガジン2013/10/3 第35号

◆□◆GRACEメールマガジン2013/10/3 第35号◆□◆

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GRACEメールマガジンは、GRACEセンターのセミナー、
イベント情報、研究資料や出版物などの
最新情報を適宜まとめて月1回程度電子メールで
お届けするものです。
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Event-B/RODIN集中セミナー
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■日 程:
(1)2013年11月15日(金) 10:00-12:00
産業界での経験に関する講演
(2)2013年11月15日(金) 13:00-17:00
Event-B/RODINセミナー(基礎編)
(3)2013年11月16日(土) 13:00-17:00
Event-B/RODINセミナー(発展編)
(それぞれ開始30分前より受付開始)
※ 部分的にご参加いただくこともできます。詳細はプログラムをご参照下さい。
※ セミナー(2)/(3)についてはPCをご持参下さい.
 
■会 場:国立情報学研究所 12階 会議室(1208/1210)
     〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
     http://www.nii.ac.jp/about/access/
■概 要:
ソフトウェアの信頼性を効率よく高めるためには,上流工程の時点における取り
組みが重要とされます.実装やテストに至る前に,不具合の元となる曖昧さや不
整合を,仕様など上流工程の成果物の時点で排除するという考え方です.これに
対して日本国内では近年,厳密な言語を用いたモデル記述と検証を行う形式手法
が注目されています.フェリカネットワークでのVDM手法の適用事例がよく知ら
れています.
一方欧州を中心に,ソフトウェア外の環境も含めたシステム全体の記述,仕様
の複雑さの分解といった特徴を持つEvent-B手法が盛んに取り組まれていま
す.DSFにおけるガイダンス,IPAによる実証実験などEvent-Bは用いられていま
す(下記リンク参照).
本セミナーは,Event-B活用の支援ツールRODINの研究開発におけるコーディ
ネーターを務めたA. Romanovsky教授をはじめとし,欧州から4人の専門家を招い
てEvent-Bに関する講演,セミナーの場を設けます.産業界での経験に関する講
演をはじめ,実際にツールを利用したEvent-B/RODINセミナーを基礎編,発展編
と開催いたします.

一部のみの参加も可能となっていますので,ぜひふるってご参加下さい.

※ 講演,セミナーは英語にて行われますが,日本人のアシスタントが必要に応じ
お手伝いをします.

参考リンク
http://www.event-b.org/
http://www.nttdata.com/jp/ja/dsf/
http://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/reports/20120420.html

■プログラム:
(予定)
(1) 産業界での経験に関する講演
11/15 (金)10:00-12:00

この講演では,欧州でのEvent-B手法に関する産業界での経験について報告をし
ます.実際のプロジェクト,パイロットプロジェクトに関し,異なる抽象度での
どのような側面をモデル化・リファインメントしたのか,どのような性質を検証
したのか,どう効率的な活用を目指したのかなどについて議論します.

対象:形式手法に関し,技術詳細ではなく応用アプローチに興味がある方々
VDMによる仕様記述やフェリカネットワークの事例など,形式手法やその応用に
関する知識や技術的な経験があれば理解が深まると考えられますが,必須ではあ
りません.

(2)Event-B/RODINセミナー(基礎編)
11/15 (金) 13:00-17:00

このセミナーでは,Event-B手法とその活用を支援するツールRODINに関する入門
を行います.Event-Bは,複雑な構造と振る舞いを徐々に導入し(段階的詳細
化),厳密な仕様を構築するための手法です.最終的に得られる全体的な仕様が
正しくなるように,各段階でのモデルに対して検証を行っていきます
(Correctness by Construction).

対象: Event-BとRODINツールについて学習,利用をしてみたい技術者の
方々.VDMなど他の形式手法や,厳密な仕様記述に関する基礎知識(命題論理,
一階述語論理など)に関する事前の経験があれば理解が深まると考えられます
が,必須ではありません.

(3)Event-B/RODINセミナー(発展編)
11/16 (土) 13:00-17:00

このセミナーでは,Event-B手法とRODINツールを用いた検証について,発展的な
議論と体験を行います.特に,安全性分析や耐故障性のモデル化など,システム
ディペンダビリティのためのモデル化と検証について,詳細な検討を行います.

対象: Event-Bを用いた検証についてより深い理解を得たい技術者の方々
前日の基礎編セミナーに参加できない場合でも,前日の資料を自習用に送付す
るなど,可能な限り補足を行うようにします.その場合,自習を行うために,他
の形式手法や,厳密な仕様記述に関する基礎知識(命題論理,一階述語論理な
ど)に関する事前の経験があることが望ましいです.

■講師:
Alexander Romanovsky 教授(ニューカッスル大学・イギリス)
Alexei Iliasov 博士(ニューカッスル大学・イギリス)
Elena Troubitsyna 准教授 (オーボ・アカデミー大学・フィンランド)
Linas Laibinis 講師 (オーボ・アカデミー大学・フィンランド)
石川 冬樹 准教授(国立情報学研究所)

■定 員:60名
※原則先着順としますが,NPO法人トップエスイー教育センター、日本ソフト
ウェア科学会の会員の方は優先的に受講いただけます。定員に達し次第,申し込
みを締め切らせていただきます。

■参加費:無料

■参加申込申込方法:
 下記サイトよりお申し込み下さい。
 http://form1.fc2.com/form/?id=631867

■主 催:NPO法人 トップエスイー教育センター
■協 力:国立情報学研究所 GRACEセンター     
■協 賛:日本ソフトウェア科学会 ソフトウェア工学の基礎研究会

■お問い合わせ先
 NPO 法人 トップエスイー教育センター事務局
 E-mail: inquiry@topse.or.jp

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□編集後記□
●GRACEメールマガジンの 第35号をお届けしました。
ご意見、ご感想は、GRACEセンター事務局 (secretariat@grace-center.jp)
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